2005年12月19日

「キング・コング」



さっき見てまいりました。

なんかもういろんなところでもう騒がれているんで、どうせバカなアメリカ人どもがワーキャー騒いでるだけじゃねーの?
単純に大昔の奴を現代テクノロジーで再現しましたとかそういうのじゃねーの?
ほんとにそんなにすげぇのかよ?と、ボロクソにけなしてやるつもりで見に行ってまいりました

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すいません_| ̄|○。

 ほ ん と に す ご か っ た で す 。


いや、もうね、あそこまでやられたら文句ないですわ。
そりゃね、細かい突っ込みどころあげたらいっぱいあるよ。
でもねぇ、あえてつっこまないでおくとおもわせてくれたぐらいいい映画だったよ。

もうほんとにね、期待してなかったのよ。
発表された時点でいまさらキングコングかよ?と。
どうせ最新CGで撮りなおしただけの奴でしょ?で、予告編は予告編で「ああ、やっぱし。」って感じだったし。
なんか予告編に出てきた恐竜のCGがジュラシックパークとかに比べたら全然生物感感じなかったし。
こけるだろうなぁ、と思ってたのよ。
でも、なんか回りはゲームだのCMだのさかんに騒いでるし、「あれ?」と。
で、公式HP見てみても、「なんかなぁ、ナオミ・ワッツかぁー。リングのイメージしかねーなぁ。」、「なんだ、このおっさん?こんなのが主人公(彼氏)役で大丈夫か?ずいぶん貧相だな。」とかその程度の印象しかなかったんだけど、今日たまたまじゃぁ見に行ってみようかみたいな話になってみんなで見に行ってきたわけよ。

ちょっとこれから映画本編の内容触れるのでネタバレいやな人はここでやめておくように。

ただ、見に行こうかと思っている人にこれだけは言っておく

 蟲 嫌 い と 高 所 恐 怖 症 の 香 具 師 は 見 に 行 く な 。 マ ジ で 映 画 館 で 死 ぬ 恐 れ が あ る 。
ああ、後、`LE ROI TRISTEの体感時間は2時間半ぐらいだったが、実際は3時間越える映画らしいのでエコノミー症候群と、睡眠不足と、トイレには気をつけましょう。

まぁ、ちょっと晩飯食ってたレストランが混んでて映画の時間に間に合わなかったので、最初の10分ぐらい見てなかったんだけど、まず感心したのが噂に聞いてた1930年代のNYの再現。
おそらくニュージーランドかそのへんあたりで作ったのかは知らないが、中々それっぽくセットを作ってある。
この時点で「お。やるじゃん。」と感じだったな。
よくある無駄にCG多様して話題づくり先行みたいな映画じゃなくて、細かいとこまでこる気配りさがこの時点で結構見えてたね。
まぁ、この後何気に一部監督の趣味全開で激しくあらぬ方向に突っ走りまくるんだが、まぁ、それはそれとして(w。

まぁ、最初のほうは結構だるいのよねぇ。
なんかやけに安っぽい恋愛絡みとか若干お寒いギャグシーンとかあったりとかして。
なんか、「おいおい、大丈夫かよ。やっぱ駄作かぁ。」って。
でも、この辺はすべてこの後に出てくる監督の趣味全開祭りの布石でしかなかったことにLE ROI TRISTEはまだ気づいていなかった(w。

CGに金かけたとは聞いていたので期待してはいたんだが、やっぱりどうしても島とかは実在する島というよりは、指輪物語なテイストに見えたし、その点実在する島使って撮影したジュラシック・パークのときのようなわくわく感はまったくなかったんだけど、あの現地民の皆さんには感動しました(そこかよ!)。よくあれだけ集めてきたな、と(w。
どっから集めてきたんだろ?
ある意味この映画でもっともリアリティあるシーンって明らかにこの現地民の皆さんですよ。
まさか、ほんとにどっかアフリカかアマゾンあたりの奥地から拉致してきたんじゃないか?と、本気で心配してしまったぐらいだ。
いやー、あれはかなり真にきてたなぁ。
怖かった、怖かった(w。

で、やっとこさコング登場なわけですが、その前にナオミ・ワッツ。
よく叫ぶねぇ〜、この人(w。
今作で絶叫系女優の名を極めたとかどっかで書かれてるのを見たけど、ほんとよく叫ぶわ。
中々ホラー感がでてよろしい。
島に到着するまでの怪獣映画のかの字もない雰囲気が続いていたので、何の映画なんだか忘れてしまうぐらいだ(w。
まぁ、ちょっと老けてるかな?とも思ったが、やっぱしきれいだと思ったし、中々セクシードレス姿で暴れまくるので、さりげなくエロ要素(ちらリズム属性78%)もきちんと抑えてある。
すばらしい(w。
で、肝心のコングなんだけど、思ってたよりCGよかったね。
まぁ、前半はかなり細かい突っ込みどころ満載なのだがあえて無視するとして、通り去った後の折れた木の見せ方とかこのへんでも監督の懲り様が垣間見えますね。
しかし、この島でのシーンがすごいんだよなぁ。
とにかく祭りだし。もうそこまでやるかってなぐらいのやりすぎの美学(w。思わず「いいなぁ、アメリカの金持ちは。
LE ROI TRISTEもこんだけお金使ってこんなバカ映画作ってみてぇよ。
LE ROI TRISTEにもこのオモチャくれよぉ〜。」とか思ってしまったぐらいの監督の趣味全開のお祭り騒ぎ。
まさかハリウッドで少林サッカーを超えるおバカ騒ぎが見れるとはおもわなんだ。
タランティーノでもここまではやらんぞ(w。
コングが恐竜ぶったおしたとこで思わず観客拍手ですよ!まぁ、でもこのコングVS恐竜3匹バトルはよかったね。
これがないとかなり今回は野生のゴリラの動きを研究して作ってあるせいか、ただのでかいゴリラが暴れているだけの映画になっちゃうもん。
恐竜ぶったおしてはじめてただのゴリラじゃない、キングコングってわかるもんね。

まぁ、でもギャグなのはここまでで、これからこの映画はラブストーリーになっていくんだからすごい。
しかも最初のほうは監督の趣味全開祭りの余韻を引きずっているせいか、コングとナオミのかけあいがどう見てもツンデレになってるし(w。
なんて抑えているポイントが幅広い監督なんだ!
まさか、ハリウッドで日本アニメの最新兵器ツンデレをしかもゴリラで見せ付けられるとはおもわなんだ(w。
なんかうちの社長とその娘さん(18)と息子さん(8)4人で見に行ったんだけど、娘さんが「かわいい〜。」を連発してました(w。
かなりコングに嫉妬し(ry。
そのせいか、最後の島脱出のシーンで両端で親子そろって泣いてるんだもん。
もう、どうしようか、と(w。
まぁ、娘さんが直接隣に座ってればどさくさにまぎれて手とか握って(ry。

っていうかさぁ、普通の映画ならここで終わりだよなぁ。
それぐらい島だけのシーンで映画一本分は詰まっている。
なのにこれでもいわゆる起承転結の起承の部分が終わっただけだったんだから恐ろしい映画だ。
まだ続くからねこの映画(w。

NYに戻ってからはほんといい意味で笑うところがないね。
島のときはなんか「なんだ、結局コング以外のCGとか指輪物語のまんまじゃん。」って感じでCGバレバレだったし(明らかに出てくる生物が古代の生き残りというよりは、神話のモンスターに見えた。所詮指輪物語か、みたいな)、祭りだったこともあり笑うとこだったんだが、NYに移ってから笑えなくなった。
かなり気合いれてNYの街をCGとセットで作ってあります。
っていうか、ラストのビルの上での一連のシーンは高所恐怖症の奴は映画館で死ぬんじゃないか?ってなぐらいNYを上空から見おろしたカメラワークで煽りまくりますから。
この映画カメラワークがいいんだよね。
映画館にいながらまるでユニバーサルスタジオのアトラクションにいるみたいな感覚を覚えた。
椅子は固定されてるのに、まるで揺れているかのような映像。
それが随所に見られた。
ほんとやりすぎの美学を極めているよ、この監督。
これでもかっていうぐらい娯楽を詰め込んで映画館にいながらユニバーサルスタジオにいるかのような錯覚を観客に与えるんだからね。
それだけ気合いれたNYの再現とCGとカメラワークをバックにてし、コングとナオミの壮大なラブストーリーと、コングと戦闘機とのNYのビルの頂上での最終決戦を盛り上げるんだからものすごいスケールなのよ。
しかもあえて明け方っていうのがいいなぁ、あれ。
結構ベタな演出が多い映画なんだけど、あの朝日の美しさをバックにしたコングの最後はいい味だしてた。
とにかくラストのクライマックスの一連の流れはリアルで手に汗を握ってしまった。
ほんとに手が濡れてて、何度もズボンで手を拭いてしまったぐらいの迫力だった。

キングコングって怪獣映画と思われてるけど、今回のはむしろ明らかにテーマは「美女と野獣」だよね。
キングコングのリメイクでありながら、「美女と野獣」をメインテーマに持ってきたような気がする。
普通ならありえない恋愛、ありえないシーンなのに、すげーマジメなんだよね。
普通の映画ならおバカなシーンをあえて真剣に本物の恋愛映画のように撮ってる。
そこにLE ROI TRISTEは一番感動したね。
島でのシーンも合わせれば、怪獣映画でありながら、恋愛、ホラー、アクション、そしてファンタジー、ありとあらゆる娯楽映画の要素をすべて融合させて作ってある。
それでありながらなにより監督のコングへの愛が随所に感じられるんだからとてつもないボリューム。
なんか途中から「ああ、この監督、ほんとにキングコングが好きなんだなぁ。」って思ったもん。
そして、なにより感動したのがあのエンドロールだなぁ。
普通ああいうのって黒幕に白字とかでスタッフ一覧流して終わりじゃない?
まぁ、せいぜいNG集流すぐらいなんだけど、あえてああいう昔のレトロな感じでやったのが「おおっ、ここまで凝るか!?」というたとえエンドロールでも手抜きしないあの製作陣の姿勢に深く感銘を受けました。
っていうか、後で聞いたらやっぱりオープニングからあんな感じで、しかもエンドロールの最後でメッセージがあるらしいじゃん。
もう1回見に行こうかな?って今正直思ってるぐらいだ。
っていうか映画見終わって拍手したくなってしたのはこれが始めてだよ。
実際何人かLE ROI TRISTE以外にも拍手してたし。
華氏911のときも拍手したんだけど、あれはどっちかっていうと民主党支持基盤であるこのワシントン州っていうことでお祭り気分的に場内拍手喝采でその場の雰囲気でやってしまったとこがあるんだけど、今回は素直にやりすぎの美学愛好家として賛美をさせていただいた。

よくよく考えたらLE ROI TRISTEが生まれて初めて映画館で見た映画ってたしか84年あたりだかのキングコング2だったんだよなぁ。
全然記憶に残ってないけど、すごいはまっていたのだけは覚えている。
むしろそれがきっかけになってゴジラにはまって今日に至ってる気がしている。
そんなLE ROI TRISTEはthe Matrix Revolutionに対し「ドラゴンボールの実写に成功した努力は認めるが、基本的に貴様らのいる場所はすでに鳥山明をはじめ我々日本マンガ及びアニメ界が10年前に通過した場所だ(烈海王風に)!」と言った。
ゴジラ&きたむー信者としてGODZILLA FINAL WARSのDVDをGETして馬鹿映画愛好家として楽しんでいた。
明らかに駄作だろうなぁと予想して見に行った宇宙戦争も予想通り駄作だった。
いつしか映画館に足を運ぶ気もなくなり、最近は中身(ストーリー)はアレだけどFinal Fantasy VII Advent Childrenにはまって10回ぐらい見てしまったような日々だった。
そして、今回のもぼろくそにけなしてやるつもりで見に行った。

だが、 見 事 に 返 り 討 ち に さ れ た _| ̄|○ 。

うーん、やっぱ日本じゃ勝てないな、これ(w。
金の使い方が全然違うよ。
趣味全開も見せながらちゃんと子供から大人まで性別問わず楽しめるようにバランスよく作ってあるもん。
どこか何かがかけてる他のハリウッド映画や、一部にだけ特化してる傾向の強い日本の映画やアニメじゃ現時点では勝ち目ないよ。
ほんとに金の使い方知っている奴がつくるとこうも差がでるのかとまざまざと思い知らされたね。

まぁ、褒めてばっかなのもアレなんで、細かい突っ込みどころ満載な映画だけど、一部どうしてもなんとかしてほしかったとこを挙げると、まずあれだけコングのCGに凝ってるんだから、他の恐竜たちもちゃんとしてほしかった。
まぁ、主役がコングだからしょうがないんだけど、やっぱりあれだけNYとかその他細かいセットや小道具に凝ったんだから、ここまでちゃんと凝ってほしかった。
特に最初の草食恐竜とそれを追いかける肉食恐竜はひどかったな。
後、明らかに生物学的に変な生き物もいたし。
古代の生き残りが独自の進化を遂げたと言い訳するのも厳しいようなのもいたし。
なんかあの巨大コウモリなんか明らかに地球上の生物というよりかは神話の(それこそ指輪物語)モンスターだよ。
たとえコングとはいえ、あれだけリアリティーにこだわったんだから、ここだけ抜けてるのは残念。
ロスト・ワールドぐらいの恐竜をやってほしかった(まぁ、あれと比べるのもどうかとは思うが)。
後、あれだけインパクトがあったLE ROI TRISTEのお気に入りの地元民の皆さんはどこへいってしまったんでしょうか(w?
あいつらがあそこしかでてこないってのは明らかに不自然だよな。

( ゚д゚)ハッ!、そ、そうか。
危険なので、 探 検 前 に 皆 殺 し に し て し ま っ た ん で す ね ? 
そうなんですよね(;・∀・)!?
なんと、まぁ、どうでもいいとこ、それこそ子供には見せられないとこにまでリアリティを追求しております(w。
たしかに、そんなに人数多いように見えなかったから、探検の邪魔になるので皆殺しにした可能性がありそうだな。
劇中ではカットされたシーンをこうやって想像して楽しめるのもこの映画のいいところ(w。

後、贅沢言うと、NYまでコングを連れて変える描写もちょっとほしかったな。
結構ここも劇中ではカットされてはいるが、あの劇場公開までにいろんなドラマあったっぽいし。
だいたい、あの船員の皆さんがあそこまでで出番終わりってちょっとさびしいなぁ。
NY編でも出番与えてほしかった。

しかし、こうして思い返してみると、かなりいろんな疑問に答えをだしてくれるなぁ。
前半が以上にたるかったのも3時間映画の起承転結のただの起の部分でしかなかったからだし、相手の男がどうも見かけが貧相なのも、あれがそれこそ下手にイケメンとかヒーローヒーローしてるとコングとナオミのあの美女と野獣の恋愛が目立たなくなるからなんですよね。
他にもなんか見る前や見てる途中ににいろいろ突っ込もうと思っていたとこほとんどが劇中で答えられてしまい、なんかもう叩けません(w。
なんか減点方式でこの映画を評価するのは間違いなんじゃないと今思っている。
減点するとこはいっぱいあるんだけど、なんか加点したいところもいっぱいあったので、結局95点って感じかな?

ちなみにLE ROI TRISTEがこの映画でもっとも感動したやりすぎな美学(っていうか無駄な努力)は島の海岸のあの大量の海草(昆布)が浮いてたとこだwwwwwwwwww(そこかYO!)。

しかしこの映画って予告編とかリメイク作品とかいう枠組みのせいで絶対損していると思う。
明らかに予告編はこの映画の魅力をまったく予告しきれてない(むしろ予告編であの恐竜だすな。
LE ROI TRISTEみたいに予告の時点で萎える奴絶対いる)し、リメイク作品なのでストーリー読めちゃうし、今までがみんなこけてきてるので誰も期待してないってのもあると思う。
でも実際は娯楽超大作の決定版みたいな内容だから、是非ともでかい映画館でやってるうちに見ていただきたい。
じゃないと、あの映画館でありながらユニバーサルスタジオあたりのアトラクションにいるような感覚は絶対に味わえないから。

いやぁ、しかしこれ、もしかすっとアカデミー章なんかいくかもな?
ちょっとしばらくこれを超える娯楽映画は当分でないんじゃないか??
ああ、どうしよう、こんなもん見ちゃったらますますつっこみどころ満載な悪寒全開のSAYURIなんか見に行けないよぉ(w。

posted by LE ROI TRISTE at 16:25| シアトル ☁| 邪道式映画評論 [Movie Reviews] | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする