2010年08月19日

「傷物語」


傷物語 (講談社BOX)

傷物語 (講談社BOX)

  • 作者: 西尾 維新
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2008/05/08
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



羽川翼蕩れぇえええええええええええええええええええええええええ!


というわけで(どういうわけだ?)、最近、漫画とビジネスの参考書以外の本を読んでなかったので、久々に小説を読んでみた。
まぁ、小説とは言っても、ラノベなんだが(w。
最近、テレビ・アニメのBlu-Ray史上最高の売り上げを記録した「化物語」という作品があって、話題になっていたので全部観たんだけど、ついでに原作のシリーズ全ても読んでみたというわけ。

ちなみに、"蕩(と)れ"とは、劇中でヒロインの一人である戦場ヶ原ひたぎが言った「見蕩れるの蕩れるってすごい言葉よね。草冠に湯って書くの。 草冠に明るいの、萌えの更に一段階上を行く、次世代を担うセンシティブな言葉として、期待が集まっているわ。メイド蕩れー、とか、猫耳蕩れー、とか、そんなこと言っちゃったりして。」というセリフからきてます・・・って、ほんとに流行んのか、これ(w?

てなわけで、売れてるからという理由だけで、試しに見てみたというわけだ。
で、結論から言うと、良くも悪くも"バカ物語"だわ、これ(w。
観ながら、新房昭之による独特の演出や、神前暁による音楽、見事な配役、ここ数年のアニソンでも5本の指に入るぐらいの名曲なEDなど、色々と売れてる要因を分析してみたけど、最大の要因はそれらの要素によって完璧なまでに完成された世界観と、その世界で映える個性的なキャラの皆さんだ(主に女性キャラ)
どういうことかというと、これ、作品の半分以上は、主人公とヒロインたちのおバカな会話っていうか、夫婦漫才で占められてるんですwwwww。
いや、まぁ、正確には、そこまで個性的なキャラじゃないかもしれないが、明らかに言動が独特ってとこか。
だが、しかし、主人公である我らがありゃりゃ木さんの変態紳士っぷりは尊敬せずにはいられないほどロリかっけーぜ!
要するに、ハーレム・アニメっていうか、ただのキャラ蕩れアニメです(w。

ハルヒが、一応、萌えアニメの皮をかぶった学園SFだとしたら、こいつは、ホラーやファンタジーの皮を被った学園ラブコメ。
まぁ、一応、本筋はホラーやファンタジー系なんだけど、奇抜なキャラ設定や台詞回しで小難しくなっているだけで、話は別にたいしたことはしてない
しかも、夫婦漫才の時間が長すぎて、話数をかけてる割には、そんなに話は進んでないという(w。
で、その台詞の量が半端じゃない。
大分カットはしてるんだけど、ハルヒにおけるキョンのモノローグが、アニメと原作では大体1.5:1ぐらいだったのに対し、イヒでは3:1ぐらい差がある。
で、それだけ台詞があっても、ほとんどがハルヒとは違って、本筋には関係ない夫婦漫才というオチwww。
タイトルからして、硬派なホラーやファンタジーなのかと勝手に勘違いしていた時間を返してほしいわ。
いや、まぁ、おもろいからいいけど(w。

元々、この原作者が書いたデスノの小説版が気に食わなかったから、話題になっているのは知っていたのに、スルーしてたっていうのもあったしね。
でも、ある意味、役者の魅力を引き出すには最適な作品かもしれん。
で、その個性的なヒロインたちを、人気の女の子たちで、きっちりとハマり役な配役をしてるんだから、声ヲタホイホイアニメとしての側面もある(もう、普段他の作品じゃ聞けないような台詞ばっかりだもんね)
・・・ああ、そうさ、そのおかげもあって、見事に最後まで見ざるを得なかった奴がここにいるさ、大好きなほっちゃんチワが出演してたからな(w。

でも、ユニークかつファンには親切な販売戦略をとっているんだよね。
ちゃんとキリがいいところで、1枚のDVDにわけて販売しているし(普通、話の流れに関係なく2話づつとか3話づつしか入れないで販売するアニメも多い。ヘタすると1話しか入ってないのに、他の巻と同じ値段なんてことも)
おもしろいのは、コメンタリーを登場するキャラたちが担当していること。
普通、コメンタリーってのは、スタッフやキャストが、あーだこーだ裏話を語るものだが、だいたい、無駄な世間話で終わっちゃうこともあるんだけど、この作品では、原作者が自ら脚本を書き下ろし、キャストのみなさんが、それぞれのキャラを演じながら、本編に対して語るという面白い試みをしています。
まぁ、それでも、キャラとして突っ込みいれたり、雑談してるだけなんだけどねwww。

で、新房アニメの特徴として、話によって、OPやEDの歌を使い分けるっていうのがあるんだけど、それぞれのヒロインのエピソードで使われた歌が、エピソードごとのDVDの初回特典版についてくるんだよね。
たまに、サントラをDVDの特典につけるケースはあるけど、キャラソンを特典につけるっていうのは珍しい。
で、このキャラソンも、アイマスあたりでも使えそうなぐらい神前さんがイイ仕事をしています。
そのCDには、あとがたりというものが収録されていて、そっちは普通にキャストの皆さんが作品について語っています。
と、まぁ、こんな感じで、もう1度楽しめる工夫が色々とされてるんだよね。
演出、キャスト、音楽、そして仕様までお見事とくれば、そりゃ確かに売れるわ。

と、まぁ、前置きがかなり長くなってしまったが(笑)、今回の本題である「傷物語」について。
今回、アニメ化されたイヒの、前日壇なんだけど、執筆されたのはイヒの後。
イヒは実質的にはラブコメがメインで、話は別段たいしたことはしていないっていうかこじんまりとしているんだけど、イヒのおバカな夫婦漫才ノリは残しつつ、ある程度のスケールの大きさをもった起承転結に加えて、どんでん返しや、それなりのテーマ性があるのがこの作品。
正直、一番無難な作品(定番の吸血鬼ネタだしな)
ある意味、うまくアレンジすれば、ハリウッドで映画化できそうなお話。

まぁ、でもこれは、これだけイヒのほうが売れたなら、普通に映画化するんじゃないかな?って思っていたら、今回、アニメ化が決定しました(媒体は現時点では未定)
もしイヒに興味があるけど、('A`)マンドクセな人は、これだけ読めば十分だと思う、といいたいとこだが、やはり独特のおバカな夫婦漫才ノリがあるので、やっぱり先にイヒを観て、世界観に慣れたほうがいいかもしれない(w。
ただ、イヒの後日談である偽物語は、正直、黒歴史にしたい出来(続編でどうフォローしてくれるのやら)
まぁ、イヒの時点で原作者が趣味100%で書いてるって断言してるからねぇ。
この傷が120%で、偽が200%って帯に書いてあるし。
基本的に、脚本を最重要視していくスタンスなので、キャラやノリから始めて、それらを重視して勢いだけで書いていくこういう作家とは相性が悪いのよ。
いや、正確には、キャラやノリ重視の方向は好きだけど、評価は出来ないっていうスタンスかな。

しかし、なんと言っても、傷物語のいいところは、我らがバサ姐こと羽川翼が、正統派ヒロインとして、その魅力を大爆発させているとこだ。
ああ、もう、バサ姐、かわいいよ、バサ姐(*´Д`)/ヽァ/ヽァ
いやぁ、もう、イヒの時点で気に入ってたんだけど、傷物語で完全にKOされたね。
もうね、プロフに好みのタイプとか書き込む欄があったら、迷わず、西野つかさいちご100%秋山澪けいおん!、そして、新たに、羽川翼(イヒ物語)って書いてしまいそう(最近はこれに「WORKING!!」から伊波まひるも加わりそう)な勢いだwww。

いや、でも、ほんと映像化が待ち遠しいね。
なぜなら、なんでそもそも、こんなにバサ姐にハマったかというと、中の人が俺の嫁(その1)だったからっていうのが、最大の理由っていうかきっかけだったから(w。
そのへんが、澪や西野や伊波さんとは違うところ。
いやぁ、これ、これ、ほっちゃんにとっては、某うぐぅ以来の絶対的なハマり役じゃないか?
これだけテレビのが売れて、更に劇場版ってことにもなれば、文句なしで代表作になるだろう。
でも、この傷物語を読んだ後で、時系列どおりにイヒを読むと、バサ姐が可愛そうになってくるんだよね。
まぁ、ネタバレになるから詳しくは言えないけど。
でも、作者も作者で偽で露骨に方向転換変えようとしてるような感じがしたし、なんか、報われないなぁ、バサ姐(´Д⊂グスン。
というわけで、やっぱり、イヒから観るか読んだほうがいいと思う。

posted by LE ROI TRISTE at 15:09| シアトル ☀| 邪道式書籍評論 [Book Reviews] | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする