2008年03月03日

"Darling" by 堀江由衣



Darling

1. ラララ愛の歌
2. Time machine
3. Days
4. かみさまおねがい
5. 恋する天気図
6. Say cheese !
7. 伝えられない言葉
8. ヒカリ
9. LOVE ME DO
10. ラブリ エブリデイ
11. きれいな風が吹いてる
12. ずっと
13. ハロー
14. Little Honey Bee


ほっちゃんの最新アルバム「Darling」を聴く機会がありましたので、試しに聴いてみました。
これはおもしろい。
各地で信者の皆さん(笑)が絶賛していたのも納得の1枚です。
もうね、1曲目の最初のSEの時点で「あ、(他のアイドルやアニソンのクオリティとは)違う!」と思いました。
予想以上に凝ってるな、と。
Aice5はともかく、ほっちゃんのソロをマトモに聴いたのはこれが初めてだったのですが、想像以上のクオリティで驚きましたね。
聴き終わった後に思わず拍手してしまったぐらいです。
いい意味でほっちゃんにはもったいない楽曲ばかりが揃っています。

基本的にほっちゃんは、(本職の歌手に比べた場合の)歌唱力を考慮すれば、かわいさを前面に押し出した「笑顔の連鎖」や、萌えと燃えを合体させたような「スクランブル」などの得意分野で勝負する楽曲を歌わせるのがベストだと思っていました。
ところが、このアルバム、もちろんそういった要素もいつもどおり含まれているのですが、全体的には実に正統派な楽曲ばかりなんですよね。
それこそ、アニメ関連というよりは普通にJ-POPのコーナーに置いてあっても違和感がないぐらい。
当初、「Darling」というタイトルからはそういった甘〜い(はぁと)楽曲ばかりのアルバムなのかな?と思っていたのですが(笑)、いい意味で期待を裏切られました。
それでいて、ほっちゃんの強みである綺麗で透明感のある歌声を最大限に活かした音作りや楽曲の選択がされていて、独自の世界観がしっかりと構築されているんですよね。
むしろ「Darling」ではなくて「堀江由衣」というタイトルで発表してもよかったのではないか?とすら思えるぐらいです。
アーティストの堀江由衣として正々堂々真っ向勝負でJ-POPにケンカを売ったアルバムって感じがしますね、これ。

更に、脇を固めるスタジオ・ミュージシャンの皆さんがとにかく豪華!
名前を聞いた事がある方だけでも元カシオペア神保彰さん(Drum)と鳴瀬喜博さん(Bass)、作曲家の難波弘之さん(ピアノ)、アレンジャーとしてもこのアルバムに参加している音楽プロデューサーの西川進さん(Guitar)、そして松任谷由実椎名林檎のツアーにも参加した元KRYZLER&KOMPANYのサポート・メンバーKRYZLER&KOMPANY信者のLE ROI TRISTE的に 笑)村石雅行さん(Drum)など(後、angelaも楽曲を提供しています)ほんとにいいんですか、ほっちゃんのバックなんかで使ってしまって(笑)!?」と心配をせずにはいられない皆さんが集結しています。
改めてすたちゃ(というかキング)の無駄な政治力(笑)とほっちゃんへの力の入れ様を思い知らされますね。

特に印象に残った楽曲は(収録曲順で)「ラララ愛の歌」、「Time Machine」、「かみさまおねがい」、「伝えられない言葉」、「ハロー」でしたね。
シングル曲よりもアルバム曲のほうが印象に強く残るという異常なアルバムですね(w。
特に「伝えられない言葉」はネ申
「伝えられない言葉」は、ほっちゃんの曲の中で一番好きかも?
本来であれば、こういう楽曲はほっちゃんよりも他の歌手に歌わせたほうが良い部類に含まれそうなのですが(実際にそういった楽曲はこのアルバムでも他の作品でもあった)、西川さんの技アリのアレンジのおかげで完全に堀江由衣のモノになっているのが凄いですね。
ほっちゃんの透明感のある歌声を最大限に活かしながらも、疾走感のある曲に仕上がっています。
西川さんのギターはもちろん、村石さんによるドラムが見事に世界観を演出しています。
ただ、「伝えられない言葉」から「ヒカリ」へのつなぎはちょっとイマイチかな(w?
構成としてもシングル曲は、一般ウケを狙いすぎたのか、堀江由衣という素材を活かしきれてないような気がしました。
「ラララ愛の歌」の独特の世界観(お見事でしたね、ACOMPANAR)や神保さんが参加している「Time Machine」に比べるとおもしろみがないかな?
「かみさまおねがい」のようにこういう曲も歌わせるのか!?みたいな驚きもなかったですしね。
正直、他の子が歌ってもそんなに差はないかな?って感じもしてしまいますね。
ただ、「恋する天気図」はお気に入りなんですよね。
なんかほっちゃんのイメージと合うんですよね。
特にブラス・アレンジがいいですね。
どことなく昔のマイラバっぽい雰囲気がある曲です(w。

まぁ、前半はこんな感じで、後半は「綺麗な風が吹いている」あたりまでは若干ダレ気味かもしれませんが、「ずっと」あたりから盛り返し、「ハロー」で締めるのが見事でしたね。
「ずっと」はわざわざTV SPOT用にPVが作られたほど豪華なミュージシャンが揃っていますね。
鳴瀬さん、難波さん、更に作曲は"ハピマテ"で有名な大川さんという異色かつ豪華な組み合わせ。
そして、ベタなんだけど、お気に入りの「ハロー」。
嫌味のない直球勝負な曲をあえてここに持ってくるのがよかったですね。
でもね、やっぱり何と言っても最後の「Little Honey Bee」がにくい(w。
あれ?「ハロー」で普通に終わらせとけばいいのに、あえてこういうのをつけて終わらせるのかって最初は思ったんですよね。
曲もそうなんですが、特に詩が他の曲と雰囲気が違うと思ったんですよ。
でも、これはこれでシャレた構成だなぁと思ったらますみんが作詞した曲でした(w。
これは反則だよ。
だって、もう、ますみんのほちゃへの愛がたっぷりと感じられるんだもん(w。
もうお見事としか言いようがないですね、この構成は。

最後に、よーく見たらMasteringはVictorのスタジオで行われたのがちょっと気になりました。
音質に関わる最後の重要な工程をあえて同業他社の系列のスタジオに任せているわけですが、このへんもすたちゃ側の品質へのこだわりかもしれません。
レーベルは違いますが、同じキングの水樹奈々新作の音質に対して一部から苦情がでたことを考えると、とにかくこのアルバムは音作りに凝っていると考えて間違いないでしょう。
ファンはもちろん、そうでない方にも凄く聴きやすいオススメの1枚です。

posted by LE ROI TRISTE at 18:24| シアトル ☀| 邪道式音楽評論 [Music Reviews] | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする